「数」である。大学院講義「ドキュメント解析」なのだ。詳細は、(Document Analysis - 0) を参照していただくことにして、ここでは詳説しない。
数なのである。ナンバーである。衣紋掛けではない。それはハンガーだ。っていうか、「衣紋掛け」なんて言葉、いまどき使わないどころか、知ってる人間が少ないぞ。しかもこの駄洒落は寒すぎる。そうだ、寒さついでにハンガーの話もしておこう。さきほどスーツをクリーニングに持っていった。うっかり、ハンガーにかけたまま、しかもそのハンガーはクリーニングから返ってきたときについてくるワイヤのハンガーなのだが、そのハンガーにかけたままで持っていってしまったのだ。クリーニング屋では「持って帰ってもらっていいですよ」と言われ、思わず持って帰ってしまうことになったのである。しかしよく考えてみると、クリーニングに持っていくときには、スーツでいっぱいだった手が、帰りには手ぶら、そこにハンガーひとつである。ハンガーひとつを持って歩く男というのはこれは恐い。しかも夜道だったりするのである。振り回して歩いてはならぬ。かといって、後ろに隠して歩くとますますもって怪しい。遣りどころに困りながら、まあ、帰ってきたのでまあよかったのだが。しかし、悪者に会わなくてよかった。もし会ったら、これはもう、ハンガーヌンチャクの炸裂である。「刑事物語」である。って、この映画、衣紋掛けって言葉と同じくらい誰も知らんぞ。っていうか、ナンバーからハンガーの駄洒落を引っ張りすぎではないのか。もうやめよう。
気をとりなおしてやりなおすことにしよう。世の中、やりなおしがきくこともままあるはずだ。
「数」なのである。大学院講義「ドキュメント解析」なのだ。
ドキュメント解析シリーズも2回目なのであるが、…ん?なんだね、人が話してるんだから横槍はやめてくれたまえ、なに、2回目って言ってるのに、タイトルは (Document Analysis - 1) になってるって…? うむ、まあ、それは、その、つまり、配列っていうのは 0 から始まると相場が決まっておるのだ… array[1]
っていうのは、配列 array
の2番目の要素だと習わなかったかね、ったく、最近の学校はなにを教えているのだ。
えーっと、何の話だったっけかな。そうだ。テーマは「数」なのであった。抽象的なテーマであるから、これを何処まで具体化できるかが勝負であろうと思われる。さて、如何せん。まあ、「数」であるからして。
有名な怪談に番町皿屋敷というのがあるのはみなさんご存知であろう。「いちぃまぁい、にぃまぁい、さぁんまぁい、. . . 、はぁちぃまぁい、きゅうまぁい、. . . いぃちまぁいたぁりなぁい…」というあれである。
…と、始めてはみたものの、どうも今回は調子がのってこない。書き出しはなかなかいいのだが、イメージが広がってこないのである。のっけからくだらない駄洒落なんかをかましているからいけないのだ。ううむ、どうしようか。「数」なんだよなあ。
「神は整数をつくった。その他の数は人間がつくった」
たしかにそういう言葉を言った人がいたと記憶しているのだが、誰であったのかが判然としない。とりあえず、こうしておけばなんとなくそれっぽい。
「神は整数をつくった。その他の数は人間がつくった」 (ゲーテ)
いや、ゲーテはそんなことは言わないだろう。
「神は整数をつくった。その他の数は人間がつくった」 (クロネッカー)
正解はこれだ。いかにも数学者のいいそうなことだ。数学嫌いが言っても格言にはならないからな。しかし、どうもこのラインで攻めこむのは難しそうである。やめておこう。
数学戦隊 ナンバーズ!
だからどうしたと言うのだ。イエローはやっぱりカレーが好きなのか。っていうか、イエローって誰なんだ。レッドはいないのか、いや、だから、レッドって誰だ。
アイがいうのだった。「私、コンプレックスがあるの」
アイって誰だ。そうか、数学戦隊のメンバーか。そうか、虚数単位 i のことか。コンプレックスってことはつまり、複素数に関係しているのだな。そうか、きっと、レッドが自然数、ブルーが整数、グリーンが有理数、イエローが無理数、ピンクが複素数なのだ。アイなだけに女の子で、だからピンクなのだ。そして、イエローは無理してカレーを食うのだ。だから、なんでカレー好きなんだよ。
「インテグラル、発進!」
戦隊ものには、合体ロボットなのだ。みんなの力が合わさって、大活躍なのだ。
「必殺、びぶんえんざん!」
大きさがゼロに限りなく近くなるまでバラバラにされてしまうのだ。おそるべし、数学戦隊。