紙一枚だけでは

「ここに書ききれなかったこと、今から考えて思うことはありますか?」

「オチがありません」

「…」


学生時代にエネルギーを注いだことについて教えてください

勉学の領域について

研究そのものです。大学4年生で研究室に所属し、自分で自分の勉強を進めることができるようになってから、本当の意味で勉学にエネルギーを注ぐことができるようになりました。修士課程に入ってからは、学会にも参加し、これに向けての準備は、自分の力を大きく伸ばしたように思います。私にとって研究とは、自分の知的好奇心を満足させるだけではなく、他人に発表し評価されてこそ価値のあるものです。

勉学以外の領域について

大学1年から2年にかけて、大学生協の学生委員会に所属し、いくつかの大学の学生会などとともに、イベントを創っていました。一般の学生などを数百人集めて行うパーティの企画・実行などが主な活動でした。2年生のときにはそのCAPを勤めました。このときの活動が、「チームでなにかを創る」「そのリーダーとなって仕事をする」ということへの興味を掻きたててくれたように思っています。


今あなたがもっとも興味をもっていることについて教えてください

ウェブページやネットワークのサービスについてです。一昨年の秋から、ある団体のホームページ作成をしていますが、その部門の方々に如何に負担にならないように更新を継続していくかについてが悩みではあります。また、この冬から研究室のネットワークの改装についても担当しています。興味あることが実務として目の前にあるというのは実に楽しいことです。


志望動機を教えてください

興味の範囲が広い、ときとして広すぎるという特徴が自分の中にはあります。このような性格を満足させてくれるとすれば、様々な業種・人々・世界と常に触れていくことのできる業界に入ることがよいのではなかろうか、そういうふうに考えてきました。

チームでことにあたり、問題の解決を行い、それを他者に提案し、そこで成果を上げることで、自分たちの評価につながる…、実際にはこのような単純さで割りきることはできませんが、この仕事を私はこのようにとらえ、大変なことではあるけれども、間違いなく面白いことだと思われてなりません。


自己PRをお願いします

大学時代にチームでイベントを創ってきたこと、研究室に入ってから自分の研究を他人に発表してきたこと、これらが私自身に大きく影響しているのは確実だと思います。それらから得た、私自身の行動原理は、おもしろくなければ動かない、しかし、おもしろくなくても自分でおもしろくする、というものです。私自身に興味を持ってもらい、おもしろいと思ってもらうところに、自分の存在価値を見出します。だからこそ、これからも自分そのものを大切にしていきたいと考えています。


度胸と愛嬌、ハッタリとイキオイ」は、こんなところにまであらわれた。はっきり言って、今から考えても(いや、提出当時にも思ったが)やりすぎだと思う。自己分析もままならず、いかに自分に関してネタがないとはいっても、これはありえないだろう。バカまるだし、そしてウケねらい、しかも中途半端…。それでも世の中、なんだかんだといってまわってきたし、まわっていくのだ。少なくとも、あのヘコんでいた日々は、自分について改めて考えることのできた、いい機会だったのであろうと思うことにしたい。

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